2016年旧満州のあった現在の中国東北部への7泊8日の弾丸旅行の全貌を公開しています

「偽満皇宮博物院」愛新覚羅溥儀の満州国皇宮でタイムスリップ出来た!

【偽満皇宮博物院】
移動:長春からタクシーで5分くらい
入館料:80元 ※60歳以上は半額

偽満皇宮博物院には、満州時代に満州国皇帝・愛新覚羅溥儀が住んでいた宮殿や執政していた宮廷府などがあります。数多くの観光バスが停まっており、来客者で賑わっていました。

偽満皇宮博物院 入口

周囲の高層ビルも景観を意識しているデザインになっています。全体的に結構広いので、1~2時間はあっと言う間に過ぎてしまいます。

入場するとその外観に圧倒されます。気品のある建築物のオンパレードであり、数々の歴史が語りかけてくるような感覚に襲われます。

溥儀の家

溥儀の住んでいた家や、政治が行われていた宮内府など様々な建物があります。

そしてその建物の中に入れば、本当に当時の人たちがそこにいるような感じがして、満州時代にタイムスリップしたかと思うような作りになっております。
 
施設内には日本語の説明もあります

それぞれの資料の説明には日本語訳もあります。音声の日本語ガイダンス(20元)もありました。

もちろん改修に改修を重ねているのでしょうが、保存状態も良いようで、当時込められた情熱が現代まで残っている気がするのです。

偽満皇宮博物院 館内

おおげさな話ではなく、本当に感動しました。人が多いと集中できない私でも、周囲の人間が全く視界に入らないほど熱中してしまいました。

中国にとっては憎き傀儡政権だったはずなのに、綺麗に保存しておいてくれていることには感謝です。そして傀儡政権とか関係なく美しいものは美しいので、周囲の中国人達も皇宮の華やかさに魅了されていました。

溥儀の生活場所

そしてこれまでの旅では全く見かけなかった日本人ツアー客にも遭遇しました。どの国のどの時代でも、煌びやかな王室関連の施設は本当に人気が高いです。

調度品やカーペット、シャンデリアなど古いながらも高級感が溢れ出ています。

ラストエンペラーの舞台にもなったホールや、溥儀の乗っていた車、泳いでいたプール、防空壕など様々な施設が残っているので、当時の生活様式などがイメージしやすいのです。防空壕は中にも入ることができました。

ラストエンペラー溥儀

溥儀は自身を傀儡だとわかっていたとしても、常人では考えられない苦悩や葛藤を抱えていたと思っています。そんな軍の暴走に怯え、監視されながら生活していた、当時の溥儀の姿が浮かんでくるような気がしました。

溥儀の服装

写真を見ても、悪事を働いている人の顔ではありませんし、どちらかというと好感が持ててしまうのが溥儀なのです。

王室や将軍の服も飾られていたのですが、これがまたかっこよかったです。マントとか着てみたいと本気で思いました。

広い庭園もあります。私の行った4月下旬はまだ時期的に緑や花が少なかったですが、もしシーズンに行けたら、皇宮と合わせて絵になると思います。

<東北地方陥落歴史陳列館>

その後、偽満皇宮博物院に隣接されている満州時代の資料館へと向かいます。
東北地方陥落歴史陳列館まあこれはいつものパターンで日本軍の暴走の歴史です。あらゆるところで似たような文献を見たので足早に進むのですが、「五族協和」「王道楽土」などの文字にはついつい目が行ってしまいました。大きな間違いではありましたが、当時の日本軍にとっては「マンチュリアンドリーム」だったのです。

そして満州時代に中国人に崇拝させていた「天照大神(アマテラスオオミカミ)」を祀っている神社もあったそうですが、旧日本軍が撤退時に焼いてしまったようなので、跡だけありました。

 

溥儀のトランプは写真集として使える最高のお土産

お土産は「偽満皇宮博物院トランプ」「溥儀の車」を購入しました。このトランプが優れものです。

偽満皇宮博物院 土産

なんと一枚一枚に溥儀の写真や家族の写真があるのです。全種類違う写真なので写真集としても使えます。

溥儀のゴルフスイングなどレアな写真もあります。ジョーカーも溥儀なので「溥儀ヌキ」などで楽しむのも良いかもしれません。買いです。

溥儀の車の模型はゼンマイ式で動きますし、ドアも開くのですが、少々値段が高いです(150元くらい)。

外にもお土産やさんがたくさんあり、「愛新覚羅酒」など気になるものが多々ありましたが、予定時間より大幅にオーバーしてしまっていたため断念いたしました。

隣接している乗馬場も関連施設
たまたま偽満皇宮博物院の隣に馬が走っている乗馬場がありました。気になりながらも、時間の余裕がないためにスルーしたのですが、後から調べてみたらここも「溥儀の乗馬場」だったようです。馬に乗らなかったことも悔やまれます。

 
<偽満皇宮博物院の総評>

とにかく2時間くらいでは全然時間が足りず、ずっとここにいる時間が続けばいいと言う程に素敵な空間でありました。

次に来る際は、たっぷりと時間を使って、日本語の音声ガイダンスを使いながらゆっくりと楽しみたいと思います。

何度でも足を運びたいと思わせてくれる最高の観光スポットです。

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コメント

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  • コメント (2)

    • manshu
    • 2017年 8月 12日

    多忙な閑人 様

    コメントありがとうございます。

    なるほど溥儀の乗っていた車は、パッカードという車なのですね。かっこいいです。

    • 多忙な閑人
    • 2017年 8月 12日

    宮殿はラストエンペラーの出てきます。車はパッカードですね。

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