2016年旧満州のあった現在の中国東北部への7泊8日の弾丸旅行の全貌を公開しています

撫順・平頂山事件の記念館へ行ってきた。虐殺の跡地に多くの遺骨が・・

【平頂山惨案遺址記念館】
移動:撫順駅からタクシーで15分くらい
入館料:無料

平頂山事件の記念館は、撫順駅の南にある平頂山の麓にあります。入場料は無料なのですが、ゲートには厳つい警備員が数名いました。入場の際にはパスポートの提示が必要です。公園および記念館の中では「タバコを吸うな」とか「写真を撮るな」とかうるさく行ってきます。

もの凄く綺麗な公園および記念館、それに加え厳格な警備体制を見る限り、ここに中国が力を入れていることがわかります。さらに無料ということで、多くの人にそれを伝えたいという強い意志も感じます。

平頂山惨案遺址記念館2

記念館の中に入ると、アルバイトのような若い従業員が数名いて、再度写真を撮っていいかと尋ねると、すんなり「写真OK」と言っています。厳しいのか緩いのかよくわかりません。

この平頂山事件の記念館は、日本語での訳もあったので、資料をじっくり読むことが出来て、何を伝えているかはっきり理解することができました。内容は決して面白いものではありませんが。

平頂山事件記念館

平頂山事件は、ミュージカル「李香蘭」でも印象的に描かれておりましたが、ここへ来て一層リアリティが出てまいりました。今、自分が立っている周辺で日本人がこのような酷いことをしたと考えると恐ろしくなりました。
 

ジェノサイドにあった遺骨たち

記念館のほかにも、もう一つ建物があります。そこには平頂山事件で虐殺された人たちの遺骨が納められています。

さすがにこれには衝撃を受けました。800体もの遺骨が並べられているのです。

平頂山 遺骨

こういうやり方は中国っぽくもあり賛否両論あるかと思われますが、実際に目の前にいた私たちの心は動かずにはいられませんでした。

「屈辱」「無念」「悲哀」などの感情を遺骨たちが語りかけてくるのです。

保存状態を良くするためか尋常でないほどの冷房が効いており、また切ないクラシック音楽が流れ続けていることもあり、演出にはまっているのかもしれませんが、普段では経験出来ないような感覚に襲われました。

 
外は綺麗な公園になっていて、広島などのように慰霊碑が建てられています。

平頂山 慰霊碑

日本人としては、とても重い気持ちになりましたが、今回の満州を巡る旅では覚悟していましたので、とても良い勉強になりました。

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