ハルビン・東北虎林園は虎のサファリパーク!生きた鶏の餌付け動画あり
【東北虎林園】
移動:ハルビン市街からタクシーで30~40分
入館料:100元
ハルビンのホテルから、朝一で東北虎林園へと向かいます。動物は午前中が活性が高いので、開園時間(8時半)を狙って行きました。日曜の朝と言うこともあり道はガラガラで早く着きすぎたくらいです。松花江を渡る橋まで迂回していきます。ちなみに太陽島へ行くロープウェイを使えば最短距離で行けますが、9時始発なので諦めました。
東北虎林園は、東北虎(アムール虎)を100頭以上放し飼いにしているハルビンの観光名所です。生きた餌をあげることから愛護団体からは非難を受けている施設です。また、1年に一人ほど死亡者が出ているとかいないとか・・。
入場券を購入する際に、60歳以上は半額と書いてあったので、父の分を半額にしてもらおうとパスポートを提示するも「日本人はダメ」と言われ、若干ハルビンの反日を感じます。⇒ ハルビンの反日について
開園後は虎のいる園内を巡るバスに乗るのですが、ここでも丹東の鴨緑江の遊覧船の時と同じで、人数が集まるまでは出発しないのです。せっかく朝一で来たにも関わらず30分以上待たされることになります。その間お土産を見るも虎ばかりです。
バスがスタート!
バスに乗ると、サファリパークになっていて柵の中へ進んでいきます。
周辺にはチラホラ新しい高層マンションも見え、よくこのような場所で虎が住めるなぁと感心します。おそらくなのですが、東北虎林園も数年前までは周囲に何もなかった所だったと思います。来る途中に建設途中のマンションをいくつも見かけましたので、急激な開発の波が虎たちにも押し寄せてきたようです。
虎に遭遇!
虎を発見すると、バスが停まってくれます。こうなると車内は大盛り上がりです。中国人達は右に左にお構いなしで、我先にとカメラを構えます。
園内は広く、普通に虎が暮らしていました。細い虎、汚い虎、寝ている虎、デカい虎と色んな虎の生活を覗き見ることができます。普通の虎とは違う区域ですが、希少と言われているホワイトタイガーもここでは放し飼いにされていました。
ライオンコーナーにも突入します。汚れたライオンでした。どうせなら全部一緒に生活させればもっと面白いにと思いました。
ずうっと猛獣なのでゾクゾクしてしまいます。武井壮のように猛獣と戦う妄想をしてみるも、どんな方法でも勝てないと悟りました。水滸伝の武松は素手で虎に勝ったそうですが、無理ですね。
スタッフがジープから生きた餌を放り投げるという前情報があったのですが、ありませんでした。今回はバスからの餌付けもありませんでした。ひょっとしたらこれで死亡者が出たのかもしれません。明らかに危ないと思いますし。それとここの東北虎は寒い季節の方が元気なのかもしれません。
虎に囲まれている通路
バスを降りると、檻のある通路へと向かいます。どちらかと言うと人間の方が檻に入っているような気分になります。
目の前でイキイキした虎をたくさん見ることが出来て、私の普段眠っている感覚が目を覚まします。「グオー」と吠えられると腹の底までズシンと響いてきます。檻がなければ一瞬でバラバラにされることが瞬時に理解できました。
「生きた動物の餌付け」動画
ここで東北虎林園のメインイベントである「生きた動物の餌付け」が始まります。しかしここで問題なのは、誰かがお金を払って餌を買わないと見ることができないことです。
一人、富豪っぽいサングラスのおじさんが買いそうな雰囲気でしたので、周囲はその方に期待して、時を待ちます。
そして、おじさんは七面鳥のような鳥を購入し、虎のいる檻へ投げ入れた時、
ミラクルが起こります。
なんと一瞬で七面鳥がジャンプして通路の屋根に上がり、さらにそこから木の上まで登ってしまったのです。それを見て必死に追いかけようとする虎たちが可愛かったです。こういう不確定要素が生きた動物の面白さだと思いました。
周囲では「あ~あ」という雰囲気に包まれますが、富豪っぽいおじさんはもう満足のようです。
そこで、私もわざわざ日本から来て手ぶらで帰るわけにはいきませんので、ジャパンマネーの力を発揮させます。60元の鶏を購入いたしました!1000元くらいで牛もあるそうです。その時の餌付けの様子が下の動画です。
私のニワトリは一瞬で奪われてしまいました。
動画ではうまく伝わらないと思うのですが、餌を見た瞬間の虎の目の反応には恐怖を感じました。初めて餌を狩る虎の目を見ましたが、人間がどうこう出来る相手ではないと再認識いたしました。
ここの虎は1匹が餌を獲ったら、それを皆で分けたり、奪い合ったりはしないようです。うまくGET出来た虎だけが悠々と食べていました。羽根も器用にむしり取って食べています。
動画で横にいた中国人が「日本人だ」とか言ってるようですが、英雄視されているのでしょうか、バカにされているのでしょうか。そしてなぜ私が日本人だとわかるのかが不可解でした。
そして餌付けコーナーは大盛り上がりに終わりました。
最後の方にはホワイトライオンやライガーがいました。ライガーは、とんでもなく低い確率でしか繁殖しないライオンと虎のハーフのようです。不思議な動物です。そしてライガーが吠えた時にも、「弱者の立場」を明確にされました。
「生きた動物の餌付けよりも、ライガーのような動物を作ることの方が残酷なのでは?」なんて、ふと思ったりしました。
虎の赤ちゃんがいれば抱けたそうなのですが、今回はありませんでした。
<東北虎林園・総評>
出口に着く頃には「もうしばらく虎はいいや」という程にお腹いっぱいになることができます。2時間以上トラトラトラでした。
しかしハルビン観光の名所と言われるだけありました。絶対におすすめできるスポットです。
楽しくもあり刺激的な経験をできます。
コメント
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コメント (2)
鳥類好きの自分は生きた鶏等を餌付けするの本当に止めてほしい思いでいっぱいです。
匿名 様
コメントありがとうございます。
鳥が好きな方にとっては感情的には辛いでしょうね。
あなたやあなたの周りの方が食べている鶏肉も、どこかで殺されていると考えると、残酷なシーンを見るか見ないかの違いだけかと思いますが、目の前で食べられていると複雑な気分になったのは間違いありません。