中国の反スパイ法で邦人4人が拘束・逮捕⇒ただの日本人観光客ではない
反スパイ法について
中国・習近平政権において2014年に制定された反スパイ法とは、中国の情報をスパイする組織を撲滅するために作られた新しい法律です。
色々な箇条書きがあるのですが、中国当局がスパイと判断したものは全て当てはまるのです。
政治的な理由で、反スパイ法が出来たとされる見解が多いのですが、数名の邦人が実際に拘束されているので、観光客でも一応は頭に入れておくべきであると思い、記載しております。
施行から現在までで拘束・逮捕されたニュース まとめ
2015年5月
丹東市で拘束された男性:神奈川県在住・自営業55歳男性。元北朝鮮人であり、東南アジアを放浪した末に日本に帰化した脱北者のようです。丹東市付近で朝鮮族の中国人を案内役として、情報を集めていたことを理由に拘束されました。日本では脱北者の特番テレビなどにも出演していたようです。
浙江省で拘束された男性:愛知県出身の51歳会社経営者です。軍事施設の写真などを撮影していたため、拘束されたようです。2000年代には数々の事業を手掛けていて、いくつもの肩書きを持っていたそうです。そして事業の中国進出も考えていたようです。しかし2008年のリーマンショックで事業が破たん。その後の彼の動向は不明だったそうです。
二人とものち2015年9月に逮捕されました。
2015年6月
上海で拘束された日本人女性:東京都在住、50代の女性は、日本に帰化した元中国人です。中国人留学生の橋渡しのために、日本語学校の経営に携わっていたそうで、頻繁に日中間を行き来していました。2015年 11月には逮捕されました。
2015年5月~6月
北京で拘束された日本人男性:札幌市在住、60代の元航空会社社員です。ビジネス目的で日中間を頻繁に行き来していたそうです。元航空会社のコネクションでコンサルタントのようなことをしていたという情報もあります。のち2016年1月に逮捕れました。
以上の4人が、現在までに拘束・逮捕されております。いずれも民間人であり、事実無根だった場合にはとても気の毒な話であります。しかしながら4人とも、決してただの日本人観光客ではない方々でした。また、日本政府はスパイについて完全否定しております。
今回の旅行で気を付けたこと
・丹東は北朝鮮との国境と言うことであり、中国の軍事施設が多いため、観光地以外は行かないし、撮影も控えました。脱北支援施設などもあるようです。
・長春には、政府関係の建物が多かったため、迂闊に近寄ったり写真撮影は控えました。
・どの都市でも中国国旗の掲げられている施設には、面白そうでも近寄りませんでした。
以上です。
とは言いましても、普通に観光出来ました。
観光客など相手にもされませんでしたし、日本人は見かけが中国人と変わらないので、どこへ行っても全く気にもされていませんでした。特別緊張していたわけではありませんが、万が一面倒くさいことになったら嫌なので、一応注意をしてた程度です。
コメント
トラックバックは利用できません。
コメント (2)
さすがは悪質暴力大国の中国が考えそうなことだ、
宮崎福祉連盟 さん
コメントありがとうございます。
たしかに自由で平和な「今の日本」に住んでいる方からすればそう思って当然でしょうね。
善悪は勝者が決める事なので別として、そういった背景のある国の「日本とは異質な空気感」を経験できたことは良かったです。